青山学院大学 理工学部 電気電子工学科 渕研究室
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実験風景
半導体フォトカソード作製
本研究室では、半導体フォトカソードについて研究しています。

このページでは、半導体フォトカソードの説明と実際の実験風景を載せています。






渕研究室での半導体フォトカソード作製方法(予定)は

MOCVD装置で半導体基板を作製する→Yo-Yo法を用いてCsの蒸着とO2の供給をする→半導体フォトカソード完成

このページではGaAsの結晶成長と試料へのCsの蒸着実験を紹介します。

実験の流れを簡単に書くと

GaAs基板を用意する→基板を加工する→試料ホルダーに基板を入れる→結晶成長させる→NEAチャンバーに移す→Csを蒸着する
→取り出して完成

という流れになります。 ここでは、実験の写真を見ながら説明していきます。
< 基板加工 >

まず、GaAs基板を14×15mmの長方形に劈開(へきかい)します。
< 基板の導入 >

基板を入れた試料ホルダーを導入室に入れます。入れ終えたら導入室内の気圧を大気圧→真空にします。
< MOCVDへの移動 >

準備室から試料ホルダーを移動し、カーボンヒータをかぶせておきます。

左の写真にあるハンドルで、MOCVDの反応管へ移動させます。
< NEAチャンバーへの移動 >

フォークに試料ホルダーを乗せて(左図)、導入室からNEAチャンバーに移動させます。

※基板を落としても回収できないので慎重に移動させます。
< Cs蒸着 >

移動した試料にレーザーを照射し、Csを通電加熱することで試料に蒸着させます。

光電流を自動測定プログラムで測定します。
< 取り出し >

Cs蒸着が終わったら、フォークを使って試料をNEAチャンバーから導入室まで移動させます。
試料ホルダー内の気圧を真空→大気圧に戻し、試料を取り出して、作業終了です。
以上がCsの蒸着実験の流れになります。今後の目標としては半導体量子構造と電子ビームの特性を調べたいと思います。


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